Thin Lizzy"Fighting tour in Germany 1975"

Fighting tour in Germany 1975

Artists:Thin Lizzy
Recorded:Live in Ludwisshafen,Germany
Sourse:Audience(A-)
Lebel:Zeus(Z 2022001)
Date:1975.9.6

 今回紹介するのは割と色々なSHOPで安売りされているThin Lizzyのコレクターズ盤。時期としてはCDの題名通り"Fighting"*1発表後ツアーの一幕。尚、この"Fighting"発表時期にバンドはツイン・リード編成とPhil Lynottの表現力あふれるVo.、Brian Downeyの堅実かつ軽妙なドラミングを売りにするというバンドのスタイル*2を確立させる。
 その後の経緯―この後1976年3月に、代表作の一つ"Jailbreak*3"を世に送り出し、スターダムにのし上がっていく―を考えると丁度この時期はバンドの転換期。まさに脂のノリ始めといった演奏が聞ける為、資料的価値は高いと個人的に思う。後期Lizzyとは少々毛色が異なる為、万人受けはしないでしょうが。
 中身のハイライトとしては、"Live and dangerous"以降ライブ用セットから外れるTr.1〜Tr.3と、マンチェスター・ユナイテッド*4にPhilが捧げたTr.5"Showdown"演奏されている点でしょう。あとは、RoboとGorhamのツインリード・バトルが楽しめるTr.8の存在が大きいですね。スタジオ版とは比べ物にならないほど長いソロが楽しめます。言わずもがなの名曲、Tr.4"Still in love with you"はまだまだ味わい―曲の深み―が足りない*5ですが、他の曲に十分魅力があるので全曲通して楽しんで聞けるでしょう。音質も、少々低音がスカスカしてますが当時としては頑張ってる方だと思います。
 初期Lizzyお勧めの一品。財布に余裕があれば是非。

***Setlist****

1.Fighting
2.It's Only Money
3.King's vengeance
4.Still in love with you
5.Showdown
6.Suicide
7.Rosalie
8.The rocker
9.Sha La La
10.Baby drives me crazy
11.Me and the boys


This show was done during "Fighting tour"to support their 5th LP*6.
And then "Fighting","It's only money","King's vengeance",and"Showdown",which is dedicated to manchester united Phill's favorite football team,were dropped from Thin Lizzy's Live setlist after this Tour.

***Thin Lizzy is****

Lead Vocal & Bass:Phil Lynott(R.I.P)
Drums:Brian Downey
Guitar:Scott Gorham
Guitar:Brian Robertson

*1:5thアルバム

*2:尚、このスタイルは擁するギタリストは変われど、解散まで不変。

*3:全世界で200万枚を超えるセールスを記録。3月に英国ツアー開始、4月に"The Boys Are Back in Town(Single)"をリリース。7月にも全英追加公演―とバンド大忙し

*4:Phil Lynottお気に入りのフットボールチーム。

*5:筆者が一番味があると感じるのはBBC Radio1収録版

*6:named "fighting"