Artists:Thin Lizzy
Recorded:Live at Tower theater, Philadelphia,PA,USA
Lebel:N/A
Sourse:Excellent Soundboard(A+)
Date:1977.10.20
1977年、Brian Robertsonが脱退を表明した頃にレコーディングされた8thアルバム"Bad reputation"発表後の全米ツアーの一幕を収録。収録は10月20日のフィラデルフィア公演。Tr.1"Introduction"冒頭でPhil Lynottがコメントしている通り、この日のライヴはFM放送King Biscuit Flower Hour用としても収録されました。実際、この日の公演のうち6曲はKBFHにて放送され*1、"Remembering Part 1"等々といった形で世に出回っていたのですが、他は今回が初出かと*2。
しかも、今回は既発の6曲部分も含めてコンプリート収録にてリリース。個人的に、"Live and dangerous"*3に見劣りしない出来ではないか、というのが正直な感想です。
単に音質が良いサウンドボード録音ではなく、ホール独特の残響具合、要所々で響くオーディエンスの歓声も巧みに収録されている点は非常に好感触。また、ジャケットも良くある「厚紙に表面だけ印刷しました」的な仕様ではなく、裏表印刷の上、表面光沢加工という豪華さ。その上、同内容の他レーベル*4と違って2枚組プレス仕様、と製作者の"愛"もしくは"心意気"が心なしか伝わってくるような気がします。
更に公式盤では未収録の"Soldier of fortune"や"Opium Trail"、"Johnny"、"Bad reputation"等も入っており、資料的に楽しめる点もgood。演奏面もさることながら、オーディエンスの煽り具合*5を聞いていると根っからのライブバンドと心底感心させられます。
―と、「色々良い点ばかりなんです!」 と言い切ってしまいたい本作ですが、一点だけ良くない点も。
・・・すぐに目に付いてしまう誤植があるのは正直どうかと思います。実際に演奏されているのは"Johnny"なのに"Johnny the fox meets Jimmy the weed"、"Opium trail"が"Opium trai"と裏ジャケットに記載されているのが非常に残念です。この誤植さえ許容出来れば諸手を挙げてお薦め出来る一枚。
このクオリティで公式リリースされんことを心底期待したい珠玉の音源です。
****Setlist****
(Disc1)
- Introduction
- Soldier of fortune
- Jailbreak
- Johnny*6
- Warriors
- Dancing in the moonlight(it's caught me in it's spotlight)
- Massacre
- Still in love with you
- Cowboy song
- The boys are back in town
- Opium trail
- Don't belive a word
- Emerald
- Bad reputation
- Drum solo
- Baby drives me crazy
- Me and the boys
- Are you ready
****Thin Lizzy is****
Vocal&Bass:Phil Lynott(R.I.P)
Guitar:Scott Gorham
Guitar:Brian Robertson
Drums:Brian Downey
Saxophone:John Earle(as guest)
*1:1977.10.21に放送。曲順はTr.1"Jailbreak"、Tr2"Don't believe a word"、Tr.3"Dancing in the moonlight"、Tr.4"Massacre"、Tr.5"Cowboy song"、Tr.6"The boys are back in town"
*2:多分
*3:同じく77年頃のライブ音源を組合わせてリリースした屈指の公式ライブ盤
*4:"LAF 445:Philly 1977 Complete edition"
*5:Tr8."Are you ready"でPhilが"Are you ready go home??"と煽っているのを聞くと特に。
*6:ジャケット記載はJohnny the fox meets Jimmy the weed