Wild horses"Mad axe attack"

Mad axe attack

Artists:Wild horses(guests Phill Lynott&Michael Schenker)
Recorded:Electric Ballroom, London UK
Sourse:Audience
Lebel:Nightlife N 024
Date:December 1st, 1979

 1978年6月のThin Lizzy初公式ライブ音源"Live and dangerous"発表後に開催された7月の全英・欧州ツアーを最後に8月にバンドからBrian Robertsonが脱退を表明します*1。このCDは"Robo"*2がRainbowを解雇されたBass弾きのJimmy Bainと共に結成したWild Horsesのライブを収録した音源です。
 発表レーベルがPhill Lynottの音源を集めた"The man and his music"を世に送り出しているNightlifeとあって、内容は割と濃いです。オーディエンス録音で音質は中の下というのが少々痛いですが、音源の貴重さを考えると差し引いてもおつりがきます。何せWild horses自体がアルバム二作で解散*3してますからライブ音源が存在すること自体珍しいですし。
 内容としては殆ど1st."Wild horses"からの曲が並びますが、改めて注目したいのは、Tr.2"Black Mail"。これは先に挙げた"The man and his music"のVol.5にスタジオ録音版が収録されているThin Lizzyの未発表曲をカヴァーしたもの。Wild horsesの1st.にも収められているので聞き比べてみると楽しいです。テンポが少し早くなり、ソロにも手が加わっていることが分かります。Tr.4"The Stash"はVocalの映えるまさに80年代といった感じのご機嫌ロック。途中ギターソロに移る頃からテンポが上がりテンションを上げていく所が良い味を出しています。他の曲も年代を感じさせる曲調が多いので若干食傷したりします。しかし、最後は個人的に重要なナンバーが並びます。Phil Lynottのゲスト参加で演奏されるThin Lizzyのライブ・オンリー曲Tr.12"Are you ready"、Michael Schenkerも交えて演奏されるTr.13"A Wee Jam"。彼らの1st.アルバムの解説でトシ矢島という人が触れている"飛び入りで、フィルやマイケル・シェンカーが参加したライヴがあった"というのは、多分このライブを指すのでしょうね。
 尚、我らがアフロ様が"Are you ready"と"A wee Jam"で歌っているのは声で判断できます。若干他でのライブ演奏に比べてテンポの落ち着いた感じの"Are you ready"演奏ですが、間奏やソロでギターが暴れまわる様は圧巻です。この暴れまわってるギターがもしかして、"フライングVの神"Michael Schenker???彼については全く知らないので良く分かりません。判断できる方が居たら聞いてみたいです。
 結局、ゲスト演奏を聞くために入手した形になってしまった本作ではありますが、80年代の雰囲気を楽しむにはアリなCDかな、と感じました。

***Setlist****

1. Dealer
2. Black Mail
3. Woman
4. The Stash
5. Criminal Tendencies
6. Nights On The Town
7. You Were The One
8. Street Girl
9. One Colour Week
10. The Kid
11. A Saturday Night
12. Are You Ready *
13. A Wee Jam *^
14. Rock Me Baby ^

AUD recording. Not bad, about 5-6 on a 1-10 scale. Pretty clear gtr & vox
but some aud recordings are close to sbd, but this is not.
A great recording, though. When you're in that Brian Robertson mood...PLAY IT LOUD!!!

At the end of Track 12 Lynott introduces Michael Schenker.
Phil Lynott and Schenker guest on last few tracks.

***Wild horses is****

Vocal&Bass:Jimmy Bain
Guitar:Brian Robertson(Ex.Thin Lizzy)
Guitar:Neil Carter
Drums:Clive Edwards

Vocal&Bass:Philip Lynott on Tr.12,Tr.13(As guest)
Guitar:Michael Schenker on Tr.13,Tr.14(As guest)

*1:尚、後釜として有名なGary MooreがGuitarで参加するも、アルバム一枚を残して去ってしまいます

*2:Brian Robertsonの通称

*3:公演直前にG.とkeyを担当していたNeil Carterが脱退するというハプニングがありましたが、来日経歴あり